指揮棒に蒔絵その3 2016.08.16 : 漆職人のかぶれにっき

漆職人定池家の日常を口ベタな旦那さんにかわり、やんわりと紹介します。 (漆職人夏子）

by 漆職人夏子

いよいよ仕上げです
・鳳凰の指揮棒

金粉を蒔いた後、漆を塗りこみ炭で砥ぎ出します
その後、砥石粉と菜種油を指に付け磨き上げます

羽の一部に細かく上絵を描いて、金粉を蒔きます
その後、全体にすり漆を2回重ね磨き上げ完成です

豪華な鳳凰の高蒔絵になりました

　
●チョウの指揮棒

鳳凰と同じで漆をすり重ねたあと
砥石粉と菜種油を指に付け磨き上げます

さりげない品のいい蒔絵となりました

そして2本入の指揮棒ケースを製作いたしました
桐材に、縁には神代桂の覆輪をあしらっています

指揮棒の持ち手が重いので、先の方は差し込み式にして
持ち上がらないようにしてあります

オーダーメイドの品物は、
きちんとご依頼主様のご要望を汲み取れているかが
毎回気を張りますが、大変喜んで頂き安心いたしました

by urushisada | 2016-08-16 23:16 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

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