座卓に家紋のお仕事　2016.09.19 : 漆職人のかぶれにっき

漆職人定池家の日常を口ベタな旦那さんにかわり、やんわりと紹介します。 (漆職人夏子）

by 漆職人夏子

座卓の中央に直径１８ｃｍの家紋　｢八藤」を施します

紋の周りを傷つけないようにカバーをした後下絵を付けていきます

同じ柄の連続なので置目の一部を使って全体をつけるとより正確な下絵ができます

数回に分けて地塗り、金粉蒔きを行います
今回は｢焼丸金７号粉」を使用しました

乾燥後、金粉に漆を塗り込み粉固めをします

今回の作業の中で１番大変なのは、この金粉の研ぎ出しです
金を研ぎ過ぎて破かないように、周りの黒漆の部分を傷つけないように
慎重に炭で金を研ぎ出していきます

全体を呂色仕上げ（つやあげ）をして完成です

真っ黒な座卓に大きめの家紋がとても映え、品の良い仕上がりになりました

by urushisada | 2016-09-19 23:51 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

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