蛭子神社様の八足案の下地と塗りをご紹介いたします最初に木地固めをします

生漆に弁柄を混ぜ、木に吸い込ませ木地を強くします

布着せをします

麻布を漆で貼り合わせます

この布着せをすることにより接ぎ合わせた木地の補強や

角の補強になります

脚４０本すべての布着せ作業はとても大変でした

下地をします

漆に地の粉（珪藻土を蒸し焼きにして粉にしたもの）や

砥の粉を混ぜたものを下地として塗り乾燥後研ぐ

という作業を3度繰り返します

下地は隣り合わせた面を一度に塗ることが出来ません

なので天板全面に下地をするのに4回に分けるとになります

4回を3度繰り返しその間に研ぎという作業が入るので

大変手間のかかる作業だということがわかります

この積み重ねが堅牢な漆の下地を作りだします

荒い下地から始まり一番キメの細かい錆下地（漆＋砥の粉）まで行い

下地の作業が終わります

錆下地を砥石で水砥ぎをします

下地の凹凸を確かめながら平らに研ぎます

丁寧に研ぎつけると表面のキメが細かくなり

次の漆塗りの仕上がりもきれいになります

黒漆を塗ります

漆を塗っては乾燥後に駿河炭で砥ぎつけるのを3回繰り返します

こうして下地と塗りの作業が終了して次は蒔絵の作業に入ります