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漆職人 定池家の日常を口ベタな旦那さんにかわり、やんわりと紹介します。 (漆職人夏子)


by 漆職人夏子

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蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31

蛭子神社様の八足案の蒔絵を紹介いたします
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21403173.jpg
蛭子神社にちなんで鯛のヒレをモチーフにした紋に貝を施します
貝を型をつかって切り出します
一つの紋にこのパーツが4こで
5台の八足案の紋が全部で44個×4で176個を切り出しました


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21410969.jpg
漆で貝を貼ります
乾燥後、貝の上に漆を塗り重ね貝と漆面の段差をなくします


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21420902.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21425656.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21480820.jpg
金具型を銀粉で施し、漆を塗り込み炭で研ぎ出します


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21502885.jpg
貝の上に金の上絵を施します

蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21445278.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21454970.jpg
脚はみじん貝(貝を細かくしたもの)を蒔き、研ぎ出します
みじん貝はざくざくと凹凸があります
一度に厚みを付けて塗ると漆が縮んでしまうので
漆を薄く塗っては研ぎ出しを平らになるまで数回くりかえします
この作業は形も複雑な上、貝も硬く、40本もあるので果てしなく
お父さんがほぼ一人でこなしていましたが、
後半はへとへとになっていて大変な作業でした



蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21561522.jpg
今回天板5枚、脚40本、脚底板10個とたくさんのパーツがあり
湿風呂(漆に湿度70%以上を加えて硬化を促す棚)が
常にいっぱいでした


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22031035.jpg
紋の上絵の金を磨きます


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21583644.jpg
全ての部分を手で磨き上げます



蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22010355.jpg
木地編でも紹介しましたが
天板と脚はホゾ加工で組み上げました


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22081717.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22101428.jpg
ご依頼からおよそ1年をかけオーダーメイドで
木地から塗り蒔絵まで一貫制作をさせていただきました
重く大きな天板に、複雑な脚が40本と何をするにしても
大変な作業でしたがどの作業も大変勉強になりました
元々はこのブログを見てご依頼をして下さった方で
我が家では初めて制作する八足案でしたが
信頼してご依頼をして頂き本当に感謝しております

令和元年最後の納品がとても印象深いものとなりました

今年も大変お世話になりました
来年もよろしくお願いいたします
良き出会いがありますようにお祈り申し上げます




by urushisada | 2019-12-31 15:58 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30

蛭子神社様の八足案の下地と塗りをご紹介いたします
蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23441374.jpg
最初に木地固めをします
生漆に弁柄を混ぜ、木に吸い込ませ木地を強くします


蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23444544.jpg
布着せをします
麻布を漆で貼り合わせます
この布着せをすることにより接ぎ合わせた木地の補強や
角の補強になります


蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23453727.jpg
蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23460587.jpg
脚40本すべての布着せ作業はとても大変でした



蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_21195719.jpg
下地をします
漆に地の粉(珪藻土を蒸し焼きにして粉にしたもの)や
砥の粉を混ぜたものを下地として塗り乾燥後研ぐ
という作業を3度繰り返します
下地は隣り合わせた面を一度に塗ることが出来ません
なので天板全面に下地をするのに4回に分けるとになります
4回を3度繰り返しその間に研ぎという作業が入るので
大変手間のかかる作業だということがわかります
この積み重ねが堅牢な漆の下地を作りだします



蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23473235.jpg
荒い下地から始まり一番キメの細かい錆下地(漆+砥の粉)まで行い
下地の作業が終わります


蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_21163887.jpg
錆下地を砥石で水砥ぎをします
下地の凹凸を確かめながら平らに研ぎます
丁寧に研ぎつけると表面のキメが細かくなり
次の漆塗りの仕上がりもきれいになります




蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_23484982.jpg
蛭子神社様八足案、下地・塗り編 2019.12.30_c0213599_21280374.jpg
黒漆を塗ります
漆を塗っては乾燥後に駿河炭で砥ぎつけるのを3回繰り返します
こうして下地と塗りの作業が終了して次は蒔絵の作業に入ります

by urushisada | 2019-12-30 21:25 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29

先日納品しました、八足案の詳細をご紹介します
蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_22525591.jpg
まずは木地編です
素材はすべて、桧の柾目材を使用しました
乾燥材を仕入れましたが、その後も3ヶ月ほど仕事場の廊下で乾燥させました


蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_22543250.jpg
蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_00481439.jpg
天板は、一枚板では反る可能性が高いので、雇い実接ぎで接ぎ合わせ
さらに木口は端嵌接ぎで制作します


蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_22551013.jpg
脚は鷺足と呼ばれる形で仏具や神具に多く使われていますが
今回の脚は全て神主様によるデザインで制作しました
一台につき脚八本、合計で四十本あり大変な作業でした



蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_23004827.jpg
蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_23011744.jpg
天板と脚はホゾ加工して組み上げます


蛭子神社様八足案、木地編 2019.12.29_c0213599_22595852.jpg
正面から見て脚が重ならずきれいに見えるようなデザインに設計されています
手前から
240×500×200h
240×1500×270h
240×1500×350h
240×1180×480h
240×900×350h
天板の厚みが35㎜の厚いものでずっしりと重厚感のある品物になりました


  

by urushisada | 2019-12-29 00:54 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28

およそ一年をかけ「八足案」と呼ばれる台を
木地から塗り蒔絵まで一貫制作してきました

「八足案」とは神事の際に使用される八足の足を持つ
お供えや玉串を載せる台です

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28_c0213599_10272191.jpg
この八足案は秋田市の蛭子神社の神主様からのご依頼で
先日、完成し納品してきました

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28_c0213599_12122987.jpeg
幅と高さの違う五台の鷺足の八足案で
蒔絵や鷺足の形など全て神主様のデザインのもと
オーダーメイドで制作させていただきました

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28_c0213599_10332064.jpg
蒔絵は鯛のひれをイメージした紋様と銀粉での金具型
鷺足にはみじん貝を蒔き仕上げました。

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28_c0213599_12125831.jpeg
初めて制作するものにもかかわらず信頼して制作を任せて頂き
とても貴重な経験をすることができました
また神主様にも大変喜んでいただき嬉しく思います

秋田市・蛭子神社様、八足案  2019.12.28_c0213599_11472677.jpg
秋田まで納品に行くのでと娘たちも連れ
青森まで足をのばし、八甲田山酸ヶ湯温泉につかり
本州最北端大間崎まで行ってきました

by urushisada | 2019-12-28 12:51 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

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