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漆職人 定池家の日常を口ベタな旦那さんにかわり、やんわりと紹介します。 (漆職人夏子)


by 漆職人夏子

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仏壇のすす洗い・修繕のお仕事 その3 2017.07.02

今年も早七月に入りました
三月にすす洗いを行った仏壇は、二ヶ月ほど乾燥させ
修繕の工程に入っております

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まず金具の釘穴を全て木釘で埋めます

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その後、漆に木粉を混ぜ合わせたコクソ漆や
漆と砥の粉を混ぜ合わしたサビ漆で
木釘部分や、その他の凹み部分を埋めます

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次に、塗り直す部材を炭で研ぎます
今回は宮殿と蒔絵が描いてあるところ以外はほとんど塗り直しますので
炭研ぎにはかなり時間がかかりました
この炭研ぎには、漆研ぎ用の駿河炭という炭を使います
耐水ペーパーなどで研げば速いのですがまっ平らには研げません

炭研ぎについて詳しくは↓


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次は炭研ぎした部分を、黒漆で中塗りを行います

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そして中塗りした部分をまた炭研ぎをしていきます
部材によってまだ平らにならないものは中塗り炭研ぎを繰り返します

旦那さんと私は急ぎの仕事に掛かっていたため
これまでの修繕の工程はほどんどお父さんに任せっきりでした
炭研ぎは地味ですが大変でとても重要な仕事です
本当にお疲れさまでした

今後は上塗り、金箔の押し直しの工程に入っていきます







by urushisada | 2017-07-02 02:24 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

金継ぎ・修理 2016.06.14

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春ごろに、旦那さん愛用の珠洲焼の湯呑を
盛大に割ってしまいました

そこで金継ぎの依頼の器と一緒に修理に取り掛かりました

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漆、のり、小麦粉を混ぜた麦漆(漆、のり、小麦粉)で
しっかり密着させます

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全部しっかり取っておいたはずの破片が一つ無く
三角の穴は、こくそ漆(漆、のり、ケヤキの粉)で形成しました

本来この作業から漆を下塗りして、金蒔絵の作業をするのですが
自分で使うものという事と
珠洲焼の質感とこくその質感が、よく似ているため
旦那さんが「こんでい、こんでい(これでいい)026.gif」と
早くも終了
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久しぶりにお気に入りのカップで飲めて満足げでした


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ご依頼の陶器の金継ぎの品物

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こちらは、ご依頼の漆のお椀の金継ぎ
陶器の金継ぎのようにあえて見せる修理をしました
粋な感じがして新鮮でした


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金沢も昨日、梅雨入りとなりました
畑の野菜たちは大喜びです

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真ん中から葉っぱが出ている
面白いきゅうりを見つけました003.gif



by urushisada | 2016-06-14 21:34 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

お仏壇の丸柱の制作 下地・塗り編  2016.02.29

前回ご紹介した仏壇の柱のお仕事の続きです

柱はとても長いので作業や乾燥させておく場所など
工夫が必要です

一日の一番最後に作業をしました

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下地を施し、砥ぐという作業を3回繰り返しました

左の茶色い漆の下地は空気に触れると、右の写真の色になります



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3回黒塗りを塗りました


漆は、塗る面に油気が付いていると乾かないので
油を大量生産する旦那さんの手はとても気をつけなければなりません
旦那さんは上塗りの際は手袋必須です


この後、いよいよ蒔絵に取り掛かります


by urushisada | 2016-02-29 07:05 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

祠堂札(しどうふだ)のお仕事 2016.01.30

お寺さんからのご依頼で金箔に黒漆文字の祠堂札を制作いたしました
祠堂札はお寺の本堂壁にかかっている板で法名などが書かれています

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下地、塗りを施した板に漆を摺る

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金箔を配ります

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綿で軽く箔を押した後、撫でます


乾燥させたのち文字の大きさ位置を決め、あたりを付けます
この作業がとても大事です
いよいよ文字書きに入りますが、
金箔が光って良く見えず、電気の光が直接当たらない所で書くことにしました
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塗り板ですと、字を間違えても拭いて書き直しが出来るのですが
拭くと金箔が剥げてしまうので、一発勝負で緊張が走ります031.gif
by urushisada | 2016-01-30 07:00 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

獅子頭の耳 2015.08.09

今、我が家には獅子頭の耳の塗りと修理の品物が来ています
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靴みたいでかわいらしい形です
左が、木地の状態で新しく塗り上げる物
右が、修理です

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木地の方は、木地かための後、布貼りの作業をしました
この後、真ん中の部分も布を貼った後
下地を数回し、塗り上げます

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修理の方は、漆が浮いてしまった部分を剥がしてから
凹んだ部分を埋めて塗ります


また、おってご紹介いたします006.gif
by urushisada | 2015-08-09 23:19 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

「rooms」出展 2014.08..30

今年2月に石川の伝統工芸フェア(2014.02.07のブログ
一緒に出展した皆さんとまた一緒に
「rooms」出展いたしますので
ご紹介いたします

「rooms」とは2000年より 年に2回
日本で最も早い時期に東京で開催される
ファッションを中心とした合同展示会 です

今回「工程アクセサリー」を出展いたします
少し改良しパッケージも品物に合わせたものにしました

    
 
rooms

2014 年9 月9 日(火)~ 9 月11 日(木)/ AM10:00 ~ PM6:00
国立代々木競技場第一体育館
〒150-0041 東京都渋谷区神南2-1-1

国内外のバイヤー・プレス関係者むけに開催されます
ご興味のある方はぜひ、ご来場くださいませ
お待ちしております



by urushisada | 2014-08-30 23:00 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

のり漆 2013.6.12

今日のお仕事は、糊漆三昧でした
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お父さんは、乾漆の品物に麻布を貼り
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旦那さんは、乾漆ぐい呑みの麻布貼り
私はつづみに和紙を貼るためにと(写真とるのわすれましたぁ008.gif
三人それぞれ糊漆を使った作業をしました
by urushisada | 2013-06-13 00:08 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

柱掛けのお仕事 その参 2013.03.27

前回その弐で下地付けを紹介しましたが
漆の下地は、となりあう面は一度に付けることはできません
角がきれいにでないためです

したがって、柱掛は3箇所(表面、側面、角面)に分けて
作業を行います

それぞれ、地の粉下地2回に錆下地1回の計3回
だんだん粒子が細かくなるよう下地を付けていきます

そして、次の下地を付ける前には、必ず「下地砥ぎ」をします
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地の粉下地を砥石で「空砥ぎ」している様子です
地の粉下地は非常に堅いので砥石で空砥ぎをすると、かなりうるさいです
ガラガラ・・・
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しかも、2人でやると2倍うるさい ガラガラガラガラ・・・
この後、次の下地を付けます

3箇所×下地3回 なので下地の工程には
最短でも9日間必要ということになりますが
漆の仕事で大事なことは、急がないこと
下地が十分に乾燥してから次の下地を付けることです
漆がしっかり乾燥するには数日かかるので
日数の間隔を置けば置くほど、いい仕上がりになります


卒業旅行前に下地の工程を終えておいて
旅行中にしっかりと乾燥させておき、下地の仕上げ「水砥ぎ」に入ります
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錆下地を砥石に水を付けながら砥いでいきます
文字部分には細い砥石で丁寧に砥ぎます
水砥ぎは、うるさくないです  シャカシャカ・・・

この水砥ぎはとても重要な工程で
これをすることで下地の表面が滑らかになり
また、この時にほぼ仕上がりの凸凹が決まります

次からは、塗りの工程に入ります
by urushisada | 2013-03-27 01:07 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

柱掛けのお仕事 その弐 2013.03.11

柱掛けのお仕事  前回の続き
「木地を固め」が終わったら和紙を貼ります
和紙は木地が割れてくるのを防ぐための強度補修と
木地がやせて塗りあがった後に木目が見えてくるのを防ぎます

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和紙に漆をよく浸透させるために
耳たぶ位の柔らかさまで水で伸ばした糊に漆を混ぜ
刷毛でこすりながら張っていくので
破れにくい美濃和紙を使います

しわが出来ないように、破かないように
木地から浮かないように貼らなければいけないので
和紙貼りはとても難しいです

乾燥後、はみ出した和紙や木地に接着していない和紙を丁寧に取り除きます
文字部分もきれいに剥がします
木地に接着していない和紙をそのままにしておくと
後で剥離の原因になります

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充分日にちを置いて乾燥させてから下地に入ります
木地が少し反っている為 ヘラで、真っ直ぐには下地を付けられません
本来修理なので反りの部分も平らにするのですが
今回は、文字の部分が彫られているため
反った板のカーブに合わせて下地をしました
by urushisada | 2013-03-11 23:58 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

柱掛けのお仕事 その壱 2013.03.06

2月の展示会でてんてこまいでブログの更新をあまりしていませんでしたが
1月から取り掛かっている、お寺さんから修理の依頼のお仕事を紹介します
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「柱掛け」と言う
お寺さんの柱に掛けるもので
お経が書かれている180㎝程ある板です

塗りがはがれていたり、浮いていたりしていています
ところどころ虫食い箇所もあります
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当初は浮いている箇所だけををそっと剥がしていましたが
浮いていないところも相当もろく耐久性がないと判断し
全ての塗りを剥がすことにしました
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この柱掛は膠と胡粉による下地をしている様でした
この様な下地は湿気に弱いため年数がたつともろくなります
湿気に弱いので、濡れ雑巾で湿布をし水分がまわったところで
刃物などでこそげ落としていきます
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全ての塗りを落としきれいになりました
木に水分が入ったので数日間よく乾燥させます
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乾燥後、古い木によく浸透するように
灯油で希釈した漆を塗り木地を固めました

この後、和紙貼り、下地、中塗り、上塗り、箔押しと進みます
by urushisada | 2013-03-06 23:59 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

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