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漆職人 定池家の日常を口ベタな旦那さんにかわり、やんわりと紹介します。 (漆職人夏子)


by 漆職人夏子

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テールピースに双竜蒔絵 その弐 2020.09.10

ヴァイオリニストでNHK交響楽団
第一コンサートマスターの篠崎史紀様からのご依頼で、
ヴァイオリンとチェロのテールピースに
龍の蒔絵を描かせて頂いております。
前回の金粉を蒔き乾燥したその後をご紹介いたします。

テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23312687.jpg
漆を塗り込みます。



テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23321653.jpg

テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23323609.jpg
漆によって固められた金粉を
目の細かい砥石と炭を使い、黒の漆面に傷を付けないように研ぎ出します。




テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23425362.jpg

顔や胴体の金色を仕立上げた後
炎を朱金に、腹を梨子地に仕立て上げます。
工程数が多くなりますが
塗り込みの際に他の色が入り込まないようにする為
同時には行いません。

全て仕立て上げた後に
少量の油砥石粉で龍を磨き上げます。
  
テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23333866.jpg


テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23350428.jpg

テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23420294.jpg
鱗の上絵を白で描き、金粉を真綿で蒔きます。
乾燥後に全体に漆を摺り込み磨いて完成です。


テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23390258.jpg


テールピースに双竜蒔絵 その弐  2020.09.10_c0213599_23400244.jpg
前回に引き続きご縁あって貴重な仕事をさせていただきました。




by urushisada | 2020-09-10 00:49 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29

テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_16551418.jpg
ヴァイオリニストでNHK交響楽団
第一コンサートマスターの篠崎史紀様からのご依頼で、
ヴァイオリンとチェロのテールピースに
龍の蒔絵を描かせて頂いております。


テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_16554825.jpg
繊細な楽器なので、塗りは下地はせずに黒漆を塗り重ねて仕上げました。

テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_16580411.jpg
龍が持っている宝珠には割貝で夜行貝を貼り
水面や霞には金粉で研ぎ出し蒔絵を施し


テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_16582137.jpg
龍は高蒔絵で仕上げるために銀粉で盛り上げて
その上に漆を塗りこんでから研いで肌を整えておきます。


テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_17094360.jpg
テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_17100352.jpg
テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_17102497.jpg
弁柄漆を塗り金粉を蒔きます(上2枚:チェロ、下:ヴァイオリン)


テールピースに双竜蒔絵・その壱 2020.08.29_c0213599_17104741.jpg
この後、漆を塗り込み金粉を研ぎだします。



篠崎様からは以前にもテールピースを注文頂いております
前回の記事はコチラです



by urushisada | 2020-08-29 17:26 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

新作 漆のアクセサリー 2020.07.17

新作 漆のアクセサリー 2020.07.17_c0213599_20335243.jpg
                漆イヤリング「玉響(たまゆら)」

古着屋さんから我が家のアクセサリーを
取り扱いたいと言うお話をいただき、新作を制作いたしました。

その一つ、漆イヤリング「玉響」は
乾漆で成形した薄い3片のリボン状で
1つは両面加飾がしてあり、他の2つは黒です。
金具に引っ掛けてあるだけなので
洋服や気分によって向きを変えてお楽しみいただけます。

色々なパターンでシリーズ化できそうで
想像が膨らむ品物となりました。
新作 漆のアクセサリー 2020.07.17_c0213599_22593959.jpg
群馬県高崎市の駅前通りにお店を構える「古着屋en」さんにて
この「玉響」を含め数点を取り扱っていただいております。
とても雰囲気のあるお店なので是非お立ち寄り下さいませ。



古着屋enさんの紹介記事です









by urushisada | 2020-07-16 22:26 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

恋する工芸展 2020.06.28

「恋する工芸展」に参加いたします。
指輪やペンダントなどの漆アクセサリーを中心に
乾漆ぐい呑も出展いたします。
その他にもたくさんの工芸品がならびますのでぜひご覧くださいませ。
大阪の天善堂GALLERYにて7月2日〜5日の4日間で行われます。


恋する工芸展 2020.06.28_c0213599_22264358.png


恋する工芸展 2020.06.28_c0213599_22242853.jpg





https://urushisada.exblog.jp/24978849/

by urushisada | 2020-06-28 23:32 | 展覧会 | Comments(0)

ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11

ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20312485.jpg
我が家の唐草をデザインした作品です

うずらの卵の殻を使った卵殻技法で
細かく砕いた卵殻を一粒ずつ運びました
曲線をなめらかに見えるように気を配っています
ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20300574.jpg
ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20302537.jpg
ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20305869.jpg



ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20455166.jpg
小さなジュエリーボックス
「漆と桐の宝箱hanahako」卵殻唐草





ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20281491.jpg
ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20290165.jpg
ジェリーボックス「漆と桐の宝箱hanahako」 2020.04.11_c0213599_20293045.jpg
ご購入頂いたお客様が
結婚式にて使って下さりとても嬉しかったです

我が家では木地、塗り、蒔絵まで一貫した制作が行える為
オーダーメイドの漆蒔絵箱の制作を展開しています

by urushisada | 2020-04-11 23:15 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15

水引の工房「文福」様より
工房の表札のご依頼があり先日納品してきました。
表札は16センチ×16センチの朱漆の板に
線描きの蒔絵を施しました
漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_01552839.jpg
漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_00585754.jpg
このデザインはデザインのお仕事をされている息子さんによるもので
水引をデザインした5本の線で描き
「ぶんぷく」ぷのまるの部分にも水引の梅結びを描きました
優しくゆるやかな印象のひらがなに
ローマ字をキリッと並べ、お互いを引き立ていて
とてもおしゃれなデザインだと思いました。

漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_01072026.jpg
普通は弁柄漆という赤っぽい漆で描くのですが
今回は朱色のベースに大変細かい筋を描くため、
見やすい白漆で描きました
一番細いところでは1ミリ強の中に5本の線を描きました

漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_00281513.jpg
「外に掛けておくのがもったいなくなちゃった」
と文福さんに喜んでいただきました



漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_00493410.jpg
漆の表札「ぶんぷく」 2020,02,15_c0213599_00482998.jpg
先週に今冬初めて雪らしい雪が降り積もりましたが
今週は反対にとても暖かく
もう冬はこのまま終わってしまいそうな気配です






by urushisada | 2020-02-15 00:23 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31

蛭子神社様の八足案の蒔絵を紹介いたします
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21403173.jpg
蛭子神社にちなんで鯛のヒレをモチーフにした紋に貝を施します
貝を型をつかって切り出します
一つの紋にこのパーツが4こで
5台の八足案の紋が全部で44個×4で176個を切り出しました


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21410969.jpg
漆で貝を貼ります
乾燥後、貝の上に漆を塗り重ね貝と漆面の段差をなくします


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21420902.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21425656.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21480820.jpg
金具型を銀粉で施し、漆を塗り込み炭で研ぎ出します


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21502885.jpg
貝の上に金の上絵を施します

蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21445278.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21454970.jpg
脚はみじん貝(貝を細かくしたもの)を蒔き、研ぎ出します
みじん貝はざくざくと凹凸があります
一度に厚みを付けて塗ると漆が縮んでしまうので
漆を薄く塗っては研ぎ出しを平らになるまで数回くりかえします
この作業は形も複雑な上、貝も硬く、40本もあるので果てしなく
お父さんがほぼ一人でこなしていましたが、
後半はへとへとになっていて大変な作業でした



蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21561522.jpg
今回天板5枚、脚40本、脚底板10個とたくさんのパーツがあり
湿風呂(漆に湿度70%以上を加えて硬化を促す棚)が
常にいっぱいでした


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22031035.jpg
紋の上絵の金を磨きます


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_21583644.jpg
全ての部分を手で磨き上げます



蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22010355.jpg
木地編でも紹介しましたが
天板と脚はホゾ加工で組み上げました


蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22081717.jpg
蛭子神社様八足案、蒔絵編 2019.12.31_c0213599_22101428.jpg
ご依頼からおよそ1年をかけオーダーメイドで
木地から塗り蒔絵まで一貫制作をさせていただきました
重く大きな天板に、複雑な脚が40本と何をするにしても
大変な作業でしたがどの作業も大変勉強になりました
元々はこのブログを見てご依頼をして下さった方で
我が家では初めて制作する八足案でしたが
信頼してご依頼をして頂き本当に感謝しております

令和元年最後の納品がとても印象深いものとなりました

今年も大変お世話になりました
来年もよろしくお願いいたします
良き出会いがありますようにお祈り申し上げます




by urushisada | 2019-12-31 15:58 | 仏壇・仏具の仕事 | Comments(0)

指揮者田中祐子さんの指揮棒ケース 完成 2019.03.19

この度、NHK交響楽団第一コンサートマスターの
ヴァイオリニスト篠崎史紀さんから頂いたご縁で
アンサンブル金沢の指揮者である田中祐子さんより
ご依頼を承り制作していました指揮棒ケースが完成いたしました。
指揮者田中祐子さんの指揮棒ケース 完成 2019.03.19_c0213599_23021994.jpg
指揮者田中祐子さんの指揮棒ケース 完成 2019.03.19_c0213599_23030197.jpg
赤、白、黒のコントラストがとても華やかで
また金のネームで全体がキリッとしまって、
品の良い品物が仕上がりました。

最初のご依頼の希望は「朱色のベースに白いユリ」
それを元にこちらで、図案を作成、
その後、お会いし品物を見ながらデザインの打ち合わせをしました。
その際のご本人様のご指摘が的確で
とてもセンスのある方なんだなと思いました。
そしてとても華やかな方なので、
その印象にそった品物の制作を心がけました。

指揮者田中祐子さんの指揮棒ケース 完成 2019.03.19_c0213599_23034846.jpg
そして、思いつきで専用の変形風呂敷を作ってみました。


無事に納品を終え、気に入って頂いた様子にひと安心いたしました。
末長くご愛用頂けたら幸いです。

ご縁に感謝いたします
篠崎さん、田中さん、ありがとうございました。




by urushisada | 2019-03-19 08:41 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

田中祐子さんの指揮棒ケース  上絵 2019.02.18

田中祐子さんの指揮棒ケース  上絵 2019.02.18_c0213599_23010076.jpg


田中祐子さんの指揮棒ケース  上絵 2019.02.18_c0213599_23083657.jpg
葉っぱの一部に金粉を蒔き、乾燥後漆を塗り込み
乾燥後金を研ぎ出します


田中祐子さんの指揮棒ケース  上絵 2019.02.18_c0213599_23095018.jpg

田中祐子さんの指揮棒ケース  上絵 2019.02.18_c0213599_23090821.jpg
花のしべと、名前を上絵しました。
名前を入れるのがご希望で、
花だけの時より英語の名前が入ると全体がキリッとしまりました。
この後、金を磨いてから、漆を摺り重ねて全体を磨き上げます。







by urushisada | 2019-02-17 23:56 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

田中祐子さんの指揮棒ケース 「上塗りと葉っぱ編」2019.01.28

昨年から取り掛かっている
田中祐子さんの指揮棒ケースをご紹介いたします。

田中祐子さんの指揮棒ケース 「上塗りと葉っぱ編」2019.01.28_c0213599_23374549.jpg
ユリの花を卵殻で仕上げた後上塗りをし、乾燥後研ぎ出します。

田中祐子さんの指揮棒ケース 「上塗りと葉っぱ編」2019.01.28_c0213599_08210298.jpg
黒漆で葉の部分を描き上げます。
黒漆は時間が経つと透けるので
1回目はを灰墨を混ぜた黒漆で描きますが
灰墨を混ぜると多少灰色っぽくなるため
乾燥後、普通の黒漆で塗り重ねます。

田中祐子さんの指揮棒ケース 「上塗りと葉っぱ編」2019.01.28_c0213599_08225788.jpg
朱色、白、黒のコントラストが綺麗です。

写真や文では、順調に進んでいきますが
実際は考えている時間が長く
なかなか進んでいかないのが現実です119.png


by urushisada | 2019-01-27 23:53 | 漆工芸品の仕事 | Comments(0)

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